ブラジリアン柔術なぜ人気?大人がハマる5つの理由と柔術の始め方

スポーツファン
画像はイメージです

ブラジリアン柔術(BJJ)は、打撃がないルールで楽しめることもあり、運動不足の解消や趣味として始める人が増えている格闘技です。殴り合いや激しい衝突といった怖いイメージとは裏腹に、実際はとても論理的で、ゲームのような楽しさがあるスポーツです。この記事では、BJJがなぜ人気なのかについて、そのルーツ、初心者が安心して始めるコツや実際にハマっている人たちの共通点までを分かりやすく解説します。

BJJとは?柔道や日本の柔術との違いを整理

BJJ(ブラジリアン柔術)は、相手と組み合い、寝技で有利な位置を取り、関節技や絞め技でタップを狙う格闘技です。頭を使う場面が多いので「体を使ったチェスのよう」と表現されることもあります。まずはBJJならではの特徴を見ていきましょう。

BJJの特徴は「寝技」と「タップ」

BJJの勝ち方はシンプルです。試合では、まず有利な位置を取り、関節技や絞め技で「タップ(降参の合図)」を引き出すことを目指します。

「関節技は危なくないの?」と感じるかもしれませんが、大会ルールでは危険につながりやすい技が禁止されており、帯や年齢区分によって認められる技(または制限される動き)が決められている場合があります。

練習でも、基本は自分の経験や体力に合う範囲から学びます。きついと感じたら早めにタップして止める、分からない動きは無理に続けない、が安全のコツでしょう。

段階を踏んで自分のレベルに合わせて学べる点は、BJJの大きな特徴といえるでしょう。

柔道や古流柔術との違い

日本語で「柔術」と言うと、江戸時代から続く古武術や、護身術としての柔術、あるいは世界大会などがあるスポーツ柔術など、かなり広い意味を含みます。

BJJは現代的なスポーツ競技として、ルールや指導法が世界基準でしっかり整理された種目といえます。

よく比較される「柔道」は、立った状態からの豪快な「投げ技」で一本を取ることが重視されます。対してBJJは、一度倒れてからの「寝技の攻防」が長く続くことが多いです。

投げ技が決まっても試合は終わらず、そこからどうやって相手を抑え込むか、どうやって下からひっくり返すかといった、じっくりとした位置の取り合いが評価されます。

そのため、日々の練習でも自然とマット運動のような動きが多くなるのでしょう。飛んだり跳ねたりする動きが比較的少ないので、大人になってから始めても体への衝撃が少なく、続けやすい理由の一つになっています。

~格闘技スポーツの仲間ですが、「寝技」の攻防が中心で、パンチやキックなどの打撃は一切ありません。日本の柔道家がブラジルに渡り、グレイシーというブラジルの一族に伝え、独自の進化をしました。~

Ultimate JiuJitsu

なぜ生まれた?BJJの歴史と進化

画像はイメージです

なぜブラジルで独自の柔術が生まれたのでしょうか。そのルーツは、実は日本にあるといわれています。明治時代日本の柔道家たちが海外へ渡り、その技術がブラジルという地で根付き、独自の進化を遂げて世界中に広がったとされています。

日本の柔道がブラジルで進化した歴史

BJJの物語は、日本の柔道家・前田光世(コンデ・コマ)がブラジルに渡ったことから始まりました。彼が伝えた柔道由来の組技が、ブラジルの現地の人々、特にグレイシー家の人々に受け入れられ、少しずつ形を変えていきました。

当時は、体格差のある相手にも対応できるように、寝技(グラウンド)での攻防を重視する工夫が発展したともいわれています。

こうして、日本由来の技術がブラジルで受け継がれ、道場が作られて広まり、世界へ普及していったとされています。

グレイシー一族が作った「弱者が勝つ」仕組み

BJJがここまで世界中に広がった理由の一つに、グレイシー一族による「技術の体系化」があります。彼らは、感覚的に行われていた体の使い方を、誰でも学べるカリキュラムに落とし込みました。

「力で対抗するのではなく、理屈で相手をコントロールする」という考え方があったからこそ、力の弱い人や女性、子供でも強くなれる格闘技として普及したのでしょう。

「痛かったらタップ(参った)して止める」という文化を徹底したことも重要といえます。これにより、怪我のリスクを最小限に抑えながら、毎日のように練習で技を試せる土台ができあがったと考えられます。

「負けを認めることは恥ではなく、安全に練習を続けるための賢い選択である」、そんな哲学が、今のBJJの人気の根底には流れているといえます。

世界で人気沸騰!大人がハマる5つの理由

画像はイメージです

最近は、忙しい大人でもBJJを楽しむ人が増えているようです。なぜ、わざわざ時間をつくってまでマットの上で汗を流すのでしょうか。理由を5つに絞って紹介します。

「打撃」は反則

BJJは、打撃がなく安全性が高い格闘技として、多くの社会人や女性、運動初心者に選ばれています。

パンチやキックなどがないので、顔に当たる怖さが少ない格闘技です。関節技や絞め技は、苦しくなる前に「タップ(降参の合図)」をして止めてもらいます。

もちろん、関節や膝への負担、傷などの可能性がゼロではありません。最初は初心者クラスでスキルとテクニックを身につけ、無理のない範囲から始めるとよいでしょう。

「体を使ったチェス」と呼ばれるゲーム性

BJJは、技を仕掛け、相手の守りに合わせて次の動きを選ぶため、考える場面が多いのが特徴です。

同じ技でも、相手の体格や反応でやり方が変わるので、工夫が尽きにくいところも魅力です。体験では「どう動けばいいか」を試すだけでも面白さを感じやすいと思います。

全身運動によるフィットネス効果

BJJは、有酸素運動と無酸素運動が組み合わさったトレーニングです。筋肉が鍛えられるため、筋肉量が増えることで基礎代謝が上がり、体重減少や脂肪燃焼を促進することができます。

まずは週1〜2回くらいの無理のないペースで始めると、生活に入れやすいでしょう。

ストレス解消とメンタルケア

BJJは全身を使う運動なので、自然とストレス発散になります。体を動かすことで気分を良くするホルモンが出て、嫌なことを忘れられるからです。

また、練習中は相手の動きに全神経を集中させるため、「動く瞑想」とも呼ばれます。余計なことを考える隙がないので、終わった後は脳が空っぽになったような深いリラックス感を味わえるでしょう。

大人になってからのコミュニティ

道場には年齢も職業も違う人が集まり、挨拶や声かけをしながら練習します。安全に組み合うためにはお互いの配慮が欠かせないので、自然と信頼が生まれやすい面があります。

職場や家庭とは別に「もう1つの居場所」ができると、日々の張り合いにもつながります。

怖くない!初心者が最初の一歩を踏み出すために

ここまで読んで「やってみたいかも」と思っても、やっぱり初めての場所に飛び込むのは勇気がいりますよね。最後によくある不安の解消法と、失敗しない始め方をご紹介します。

失敗しない道場選びのポイント

体験に進めない理由は、知らないことが多い不安です。「体格差があっても大丈夫?」「痛いのは嫌だ」といった不安は、事前に確認することで解消できることが多いのです。

道場選びでチェックしてほしいポイントは、以下の3つです。

  1. 初心者の受け入れ体制:初心者クラスがあるか、インストラクターが丁寧に教えているかを見てみましょう。
  2. 清潔感:マットや更衣室がきれいかどうかも、長く通うには重要なポイントです。
  3. 強度の調整:ガンガン激しくやる雰囲気なのか、それとも安全第一で楽しんでいるのか、道場の空気感を確認してみてください。

これらを確認するだけでも、ずいぶんと安心できるはずです。多くの道場では、個人の体力やレベルに合わせた対応をしてくれますので、遠慮なく相談してみると良いでしょう。

見学から体験へのスムーズな流れ

道場によってそれぞれ雰囲気が違います。いきなり体験を申し込むのではなく、まずは「見学」に行ってみるのがおすすめです。見学であれば、道着に着替える必要もありませんし、道場の雰囲気を客観的に観察することができます。

見学をして「ここなら自分もできそうだな」と思えたら、そこで初めて体験を申し込んでみてください。

たったそれだけのアクションが、あなたの新しい日常への扉を開く鍵になるでしょう。

まとめ

画像はイメージです

BJJは、寝技中心のパズル的な面白さと、タップで安全を守る文化が融合した、大人のための新しい趣味です。打撃がない安心感や全身運動によるリフレッシュ効果は、忙しい日々に心地よい刺激を与えてくれるでしょう。

「怖そう」というイメージが先行しがちですが、実際は相手を思いやる紳士的なスポーツです。まずは近所の道場を見学して、その温かい空気感を肌で感じてみてください。

新しい仲間との出会いや、昨日より少し強くなった自分に出会える場所が、きっとそこにあります。一歩踏み出して、充実した柔術ライフを始めてみませんか。

あとがき

筆者も柔術の魅力にハマっているひとりです。BJJは単なる格闘技ではなく、人と人が信頼し合って高め合う、とてもコミュニケーションの要素が強いスポーツだと感じます。

ドキドキしながら初めて道場を見学したとき、「お互いを大事にする空気」や、練習後の「楽しそうな笑顔」が目に入ったことを覚えています。

自分に合った続けやすい道場に出会えたら、運動不足やストレスの解消にもつなげやすくなります。この記事が、あなたの新しい「ライフ」を見つけるきっかけになりますように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました