大会の歴史と開催のねらい:パラスポーツの裾野を広げる
例年2月ごろに開催される全国障がい者スノーボード選手権大会&サポーターズカップは、パラスノーボードの国内大会として行われています。主催は、公益財団法人 日本障害者スキー連盟です。
大会要項で示される趣旨として、スノーボードを通じた健康増進や滑走技術の向上を目指し、障がい者と健常者がイベントを共有することで親睦交流に寄与することが挙げられています。
2026年2月には第12回大会の開催が予定されています。競技としてタイムや技術を競う場であると同時に、参加者同士の交流にもつながる大会です。
- 健康増進と滑走技術の向上を目指す機会になります。
- 障がい者と健常者がイベントを共有し、親睦交流につながります。
- パラスノーボードに触れるきっかけになり、普及・振興にもつながります。
雪上という特殊な環境で、板の操作やライン取りを工夫しながら滑走する点は、競技としての奥深さを感じられるポイントです。
冬の澄んだ空気の中、白銀の斜面で繰り広げられる滑走は、多くの人の心を動かします。
競技種目とクラス分け:公平性を保つためのルール作り

パラスノーボードは、バンクドスラロームやスノーボードクロスなど、タイムを競う種目で行われます。
第12回大会の競技種目はスノーボードクロスで、予選はタイムアタック1本、決勝は1対1のノックダウン(勝ち抜き戦)として案内されています(ただし、コース状況により方式変更の可能性があります)。
バンクドスラロームは、選手が1人ずつ滑走してタイムを競う形式が一般的で、連続するバンク(傾斜のあるカーブ)をクリアしながらゴールを目指します。
スノーボードクロスは、起伏やバンク、ジャンプなどがあるコースを滑り、決勝では対戦形式で勝ち上がっていくレース競技です。
第12回大会では、障がいの部の区分としてLL2・LL1・ULに加えて、それぞれに「エンジョイ」区分、さらに「健常者」区分が設定されています。主な区分は以下の通りです。
| 区分 | 性別 | 条件・内容 |
|---|---|---|
| LL2 | 男/女 | 片下腿切断、下肢不完全(※1) |
| LL2(エンジョイ) | 男/女 | 片下腿切断、下肢不完全(※1) 大会未経験又は完走が目標の方 |
| LL1 | 男/女 | 片大腿切断または、両下腿切断、両下肢不完全(※2) |
| LL1(エンジョイ) | 男/女 | 片大腿切断または、両下腿切断、両下肢不完全(※2) 大会未経験又は完走が目標の方 |
| UL | 男/女 | 上肢切断、上肢不完全(※3) |
| UL(エンジョイ) | 男/女 | 上肢切断、上肢不完全(※3) 大会未経験又は完走が目標の方 |
| 健常者 | 男/女 | 参加される選手のサポートをされている方 |
※1 片下肢もしくは両足と足首の動きに中等度の障害がある
※2 両脚に重大な複合障害(例:両脚の筋力低下や痙縮など)がある
※3 片方又は両上肢に中等度の障害がある
- 義足や装具など、選手の状況に合わせた補装具を使用する場合があります。
- 競技規則と大会説明は、選手ミーティングで案内される予定です。
- クラッシュヘルメットは必ず着用し、プロテクター等の着用も推奨されています。
スポーツクラスは、障がいの重さを比べるためではなく、競技における活動制限がなるべく同程度になるように設計されます。クラスの評価は、医学分野の専門家や競技の専門家を含むクラシファイアによって行われます。
同じ区分の中で競い合うことで、選手は滑走技術を磨き、スピードと駆け引きを高めていきます。
舞台は長野県の白馬乗鞍温泉スキー場
第12回大会の会場は、白馬乗鞍温泉スキー場 若栗ゲレンデです。
大会要項では、受付場所が白馬アルプスホテル・フロント、大会会場が若栗ゲレンデ、表彰式はゴールエリア(雨天時は白馬アルプスホテル内)と案内されています。
- 受付場所:白馬アルプスホテル・フロント
- 大会会場:白馬乗鞍温泉スキー場 若栗ゲレンデ
- 表彰式:ゴールエリア(雨天時は白馬アルプスホテル内)
また、1998年の長野パラリンピック冬季競技大会では、開催地の一つに白馬村が含まれていました。
観戦や滞在、現地での移動などは、主催者の案内と現地施設の公式情報を確認して準備すると安心です。
大会未経験でも挑戦しやすい「エンジョイ」区分

第12回大会では、LL2・LL1・ULの各クラスに「エンジョイ」区分が設けられており、「大会未経験又は完走が目標の方」と案内されています。
いきなり記録や順位だけを目標にするのではなく、まずは大会の雰囲気を体験しながら完走を目指して挑戦できる点が特徴です。
- エンジョイ区分:大会未経験又は完走が目標の方
- 健常者の部:参加される選手のサポートをされている方
参加にあたっては、障がい者の部は身体障がい者であること、健常者の部は選手のサポートであること、そして当連盟の会員登録手続きが完了していることなどが参加資格として示されています。
会員登録をせずに出場した場合は、出場資格が無効となり失格になる旨も記載されています。
- 要項の参加資格を満たしたうえで、所定の方法でエントリーします。
- 宿泊・リフト代は参加者各自で手配する形です。
- 安全のため、クラッシュヘルメットは必ず着用し、プロテクター等の着用も推奨されています。
完走や経験づくりを目標に、無理のない範囲で一歩ずつ挑戦を重ねていくことができます。
~2026年2月7日(土)~8日(日)に
白馬乗鞍温泉スキー場 若栗ゲレンデにて、
「第12回全国障がい者スノーボード選手権大会&サポーターズカップ」を開催いたします。~
大会を盛り上げる!スポーツファンや支援者の関わり方
大会を成功させるためには、選手の努力だけでなく、周囲の応援とサポートが欠かせません。この冬の祭典には、多くのスポーツファンやボランティアが駆けつけます。
多くの会場では一般の方の観戦は無料で行われており、選手の滑りを間近で応援することができます。目の前を猛スピードで通り過ぎる選手たちの迫力は、テレビ画面では伝わらない感動を与えてくれます。
また、大会運営を直接支えるボランティアとしての参加も非常に意義深いものです。コースの設営や選手の誘導、タイムの計測補助など、役割は多岐にわたります。
パラスポーツの現場に携わることで、障がい者に対する理解が深まり、自分自身の成長にも繋がります。支援者同士のネットワークも広がり、地域全体のスポーツ振興に寄与することができます。
- SNSでの情報発信や、現地での熱い声援が選手の力になります。
- 会場全体で生まれる一体感は、現地観戦ならではの体験です。
- アスリートやコーチとの対話を通じて、競技の奥深さを知ることができます。
障がい者スポーツへの理解が深まることで、社会全体の意識が変わり、バリアフリーな環境作りが加速します。大会を応援することは、単なる観戦を超えて、より良い社会を作る活動の一部でもあるのです。
応援の力で選手を後押しし、雪上のドラマを共に作り上げましょう。家族や友人を誘って、ぜひ長野の美しい雪原へ足を運んでみてください。
まとめ

全国障がい者スノーボード選手権大会&サポーターズカップは、白馬乗鞍温泉スキー場(若栗ゲレンデ)で開かれる国内公式戦で、健康増進と滑走技術の向上、障がい者と健常者の交流を目的に実施されます。
第12回はスノーボードクロスで、予選はタイムアタック1本、決勝は1対1の勝ち抜き戦を行い、LL1/LL2/ULとエンジョイ区分、健常者区分があるため、観戦や応援、ボランティアでも大会を支えられます。
あとがき
限界を決めず、未知の可能性に挑むパラスノーボーダーたちの情熱は、私たちの心に深く響く力を持っています。この大会は単なる競技会ではなく、多様な個性が雪上で一つになる、まさに冬の輝きそのものです。
白銀の舞台で繰り広げられる挑戦を応援し、共に感動を分かち合う時間は、きっとあなたの人生に新しい彩りを添えてくれるでしょう。ぜひ一度、その熱気を現地で体感してみてください。


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